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クラウド移行

会計ソフトのサポート終了、どう乗り換える?クラウド移行の手順

約6分で読めますITPOINT編集部

「使っている会計ソフトのサポートが、そろそろ終わるらしい」。こうしたご相談は、決算期の前後に増えます。

慌てて乗り換えると、かえって手戻りが出ます。この記事では どの順番で進めるか を整理します。

ソフトのサポート提供期間や移行時の仕様は、お使いの製品・バージョンによって異なります。実際の期限や移行可否は、現在お使いのメーカーの案内でご確認ください。

なぜ「サポート終了」が問題になるのか

サポートが終わると、一般に次のことが起こりえます。

  • 法改正への対応が止まる — 税制や制度が変わっても、更新が提供されない
  • 不具合の修正や問い合わせ対応が受けられない
  • OSの更新に追いつかなくなる — Windowsの更新後に動かなくなる、といったリスク

会計は法改正の影響を受けやすい業務です。だからこそ、更新が続く仕組みに移す という判断になります。この点はクラウドの特徴でもある、法令改正への自動対応につながります。

進め方は4ステップ

会計ソフト移行の4ステップ:棚卸し、移行時期の決定、データ移行、並行運用

ステップ1:いまの業務を棚卸しする(いちばん大事)

最初にやるべきは、ソフトを選ぶことではありません。いま何をしているかを書き出すこと です。

  • 仕訳の入力は誰が、どんな方法で行っているか(手入力/通帳を見ながら/CSV取込)
  • 会計ソフトの外で行っている作業はあるか(Excelでの集計、請求書の別管理など)
  • 税理士・会計事務所とどうやり取りしているか(データの受け渡し方法)
  • 会計以外に連携しているものはあるか(給与、販売管理など)

ここを飛ばすと「移行したけれど、結局Excelでの作業が残った」という結果になりがちです。

ステップ2:移行の時期を決める

会計は年度で区切られるため、時期の選び方で難易度が変わります。一般的には期首(新年度の開始)に合わせるのが区切りがよく、年度途中の移行は期首からの仕訳を移す作業が増えます。

決算期・確定申告の直前は避けるのが無難です。税理士・会計事務所と顧問契約がある場合は、この段階で相談しておくと後がスムーズです。

ステップ3:移行するデータの範囲を決める

「全部持っていく」と考えると重くなります。実務では次のように分けて考えます。

  • 必ず移すもの — 勘定科目、取引先、期首残高
  • 移すか相談するもの — 過去の仕訳データ(何年分必要か)
  • 移さないもの — 旧ソフトで参照できれば足りる過去帳票(法定保存の要件はご確認ください)

過去データは、必要な年数だけを移して、残りは旧環境や出力した帳票で保管するという整理が現実的です。

ステップ4:並行運用でならす

いきなり切り替えるのではなく、しばらく両方を動かす 期間を設けると安心です。同じ月の数字が旧ソフトと一致するかを確認できれば、移行がうまくいったと判断できます。

freee会計には、freee以前の給与計算結果との差を確認する考え方と同様に、移行前後の数字を突き合わせて確かめるという発想が重要です。実際の確認手順は、ご利用のソフトと当社の支援内容に応じてご案内します。

つまずきやすい3つのポイント

勘定科目の「呼び方」が変わる

旧ソフトの科目名と、新しいソフトの標準科目が一致しないことがあります。移行時に対応表をつくっておくと、後の集計で迷いません。

銀行明細の取り込み方が変わる

クラウド会計の大きな利点は、明細の自動取得です。freee会計は銀行口座・クレジットカード・電子マネー等の明細をAPIで自動で取り込み、AIが勘定科目を推測して自動仕訳します。マネーフォワード クラウド会計も銀行・カードの明細を自動取得し、AIが勘定科目を提案します。

この仕組みに合わせると、通帳を見ながら手入力するという作業自体がなくなります。逆に言えば、従来の入力手順のままだと利点が活きません。移行は「やり方を変える機会」でもあります。

税理士・会計事務所との連携

顧問先とデータをどう共有するかは、早めにすり合わせておきたい点です。クラウドであれば同じ画面を見ながら相談できるようになるため、やり取りの形自体が変わります。

会計だけでなく、周辺業務もつながる

移行のタイミングは、周辺業務を見直す好機でもあります。

ただし、一度に全部やろうとしないこと が成功の条件です。まず会計を移し、落ち着いてから次の業務へ広げる方が、現場の負担が小さくなります。

費用の負担を軽くする方法

クラウド移行は、IT導入補助金の対象になる場合があります(対象や枠は年度・公募回により異なります)。詳しくは「補助金×クラウド移行」で組み合わせの考え方を整理しています。

まとめ

  1. 業務の棚卸し — ソフト選びより先に、いまのやり方を書き出す
  2. 時期を決める — 期首が区切りやすい。決算・申告の直前は避ける
  3. データ範囲を決める — 必ず移すもの/相談するもの/移さないものに分ける
  4. 並行運用でならす — 旧ソフトと数字が一致するか確かめる

どの会計ソフトに移すかは、クラウド会計ソフトの比較・選び方で freee会計とマネーフォワード クラウド会計の違いを整理しています。より詳しい比較は「freeeとマネーフォワード クラウド、自社に合うのはどっち?」もご覧ください。

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