株式会社キャステム

業種
製造業
組織の規模
100〜300名
導入システム

KING OF TIME 勤怠

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広島県福山市御幸町に本社を構える株式会社キャステムは、ロストワックス精密鋳造部品の製造を始めとした様々な部品の製造のみならず、販促イベントの企画・立案や自社ブランド商品の企画・製造・販売、 農産物の生産・販売までを手がけるなど幅広く活躍しています。現在は日本全国に8つの支社を置き、海外でも東南アジア・南北アメリカを中心に6つの工場を展開しています。
常に「もう半歩」という意識で技術提案・品質改善・生産改革を続けているキャステム様の人事総務課課長である信岡様と、同じく人事総務課総務係の津口様にお話をお伺いしてきました!

津口さんの業務内容を教えてください。

津口さん:私が総務でやっている業務は、勤怠の締めまでと昼食関係の手配です。
勤怠については、みんなが出勤しているかとか有給の管理もやっています。
昼食については、ほぼ毎日来客される方がいらっしゃるので、その人数を把握して、注文や席の配置などを食堂と連携して行っています。

経営管理部の人事総務課総務係は、どんなことをされる部署ですか?

信岡さん:人事総務課は去年の4月に発足した新しい部門になります。
そもそも人事と総務は分かれていたんですけど、その上に人事総務課を新設して、人事周りや労務を含めた総務周りを見ようというのが会社の一つの狙いです。
総務なので庶務的な業務もありますし、当然勤怠管理も業務に入ってきます。
それから我々は海外にも工場があるので、技能実習生・研修生の受け入れ業務や、海外に工場に日本人も行き来しますから、そのチケットの予約など結構細々した業務まで総務が請け負ってくれています。
その中の一つの勤怠をメインとしたところを津口がやってくれていて、国内グループ全体で310人以上の従業員を見てくれています。

いま御社で一番熱い部分を教えてください。

信岡さん:今年の1月からDIGITALCAST株式会社(※1)という新しい会社が立ち上がりました。
我々は鋳造や焼結の技術で部品を作るメーカーで、基本的には量産の中でも中ロット・小ロットのものを対象にやってきた会社なんですが、新会社は一品ものを請け負うことになります。
鋳造業界では本当に異例で、我々が持っているロストワックスの技術を使って、一品ものの鋳造品を作る商売をやっていきます。
これをやるためにはIT周りを整えて、ものの見える化や移動のスムーズ化、全体的なスマートさが見えるような工場にする必要がある と、うちのトップから朝礼のたびに言われています。
なので、その新しい事業を上手く軌道に乗せるために、DX化やデジタル化を推進していきます。

※1 https://www.castem.co.jp/technology/digital_cast/

システムの導入について

KING OF TIMEを今回導入いただいたきっかけはなんですか?

信岡さん:今まで使っていたAMANOのTimePro-VGのサポートが切れることが見えていたのと、会社としてとにかくDX化を進めていくという大号令がかかったので、まず勤怠を変えてみようということになりました。
今までの出勤形態はフレキシブルと言えば言葉がいいですけどで、本当に好き勝手にやっていたんですよ。その勤怠システムをある程度完成されたものにすることで、もう少し縛りや括りを設けたいという狙いもありました。
あとExcelや紙ベースで自由に管理していたので、とにかくペーパーレスにして、管理の手間の削減と精度を高めたいので変えようというのがきっかけですね。

勤怠管理の仕組みを変えると初めて聞いたときはどう思われましたか?

津口さん:私は5月に引き継いだばかりで勤怠の仕組みを理解していなかったんですね。
なので、「今か?」と思ったんですけど、「変えると言っているしやってみようかな」と思いました。

導入に向けてどのような準備されましたか?

津口さん:自分で勉強したというわけではなくて、とにかく人事や経理の担当者に会社の仕組みやいろいろな事例を聞いたりして、改めてルールや規程を覚えていきました。

信岡さん:うちとしては社内規程を従業員に上手く開示できていなかったんですね。
なので、会社のルールが規則としてあることをみんなが知っていても、それがどこにあって、細かい部分がどうなっているのか本当にわからない状況だったんですよ。
そこを改善するために手探りで最初からやってくれたんですけど、だいぶ苦労したんじゃないかなと思います。

津口さんはソフトの決定にどう関わったんですか?

津口さん:人事総務課の中にあるIT推進の近藤を含めて3人で決めました。
近藤も弊社の勤怠管理を学んでくれた上で、どのソフトが一番合うか一緒に考えてくれました。

導入して良かったことはなんですか?

津口さん:今までは日々の集計や月締めする際に、それぞれの部署に紙が溜まっている状態だったんですね。それを総務がお昼に回収するまで仕事が進まなかったので、月締めの日は午前中が無駄になっていました。
今では朝一から仕事が始められるようになったので、導入した効果が大きいと思います。

「現場で働いている方々のほうが、ルールの変更内容を積極的に理解しようとしてくれて、思ったほど反感はありませんでした。」

人事総務課 課長 信岡邦昭氏

導入後に大変だったことはなんですか?

津口さん:11月と12月の一部でトライをしていて、その間も相談させてもらっていたんですけど、本番の1月でデータを給料に反映するときに人事も経理も全員パニックになったんですね。
私が送ったデータを人事と経理がチェックして給料に反映してもらっているんですけど、社内ルールを変えたら今までのやり方では集計できなくなって、ITPOINTさんにめっちゃお電話しました。(笑)

信岡さん:KING OF TIMEの導入では、津口も言ったようにスタートでは苦労もありましたけど、非常に良いテストモデルになったと思っています。
全体的な進め方ではITPOINTさんに伴走していただきながら、従業員に対してどういうタイミングで案内する必要があるのか、説明やフォローをどうするのか、導入を通じて学ぶことができたのはすごく良かったと思っています。

システムやルールが整ったことで、津口さんのお仕事は今後どう変わっていくと思いますか?

津口さん:すごく楽になると思います。今までは紙のやり取りだったので、「出した」「届いてない」ということが多々あったんですね。(笑)
その紙が無いと私のほうで締められないので、書き直したものを現場まで取り行ったり、逆に届けに来てもらったりしていたので、その無駄が無くなると思います。
あと勤怠管理では属人的なルールが無くなるので、みんなが平等に管理できるようになると思いますね。

信岡さん:新しい事業だけでなく既存の業務をさらに推し進めていくために、DX化は非常に重要なコンテンツだと思っていますので、導入するべきものはどんどん入れたいし、今後もご協力いただきたいと考えています。


株式会社キャステムの信岡さん、津口さん、インタビューありがとうございました!

※掲載内容は取材当時のものです。

<コラム>新米PR髙木の気になる〇〇

新米PRである髙木が、ご担当者様とお話する中で気になったことを勝手に掘り下げるコーナー。今回のテーマは『一品物の技術―デジタルキャスト』。
なぜ鋳造技術を使って一品物を作るのか?信岡さんに詳しくお聞きしました!
小ロットを得意とするキャステム様ですが、一品物は業界でも類を見ない事業で信岡様も熱を込めて語ってくださいました!

デジタルキャストの技術

3Dプリンターで造形したプリント品(樹脂)を作成し、その作成したプリント品を原型とした鋳型を成形する。
その後、プリント品の原型を燃焼させ、そのプリント品と同形状の空洞が出来た鋳型に対し、溶けた金属を流し込んで金属部品を製作する。(金型レスの製造方法)

そもそも、一品物を作るケースがいくつかあり①設計図などがなく、一品しか残っていない物を復元する②試作品を作るという2つを例にお話してくださいました。

①設計図などがない、現物しか残っていない物を復元する(リバースエンジニアリング) 現物をスキャンし、そのデータをベースに3Dプリント品を造形、その後、その3Dプリント品を用いてデジタルキャストの技術にて部品を製作します。

②試作品を作る
従来であれば、試作品製作に切削等の製法を選ばれるところが多く、いざ鋳造品に製作方法を切り替える場合、金属強度等の問題が発生することもしばしば。
しかし、このデジタルキャストの技術を用いて、初めから鋳造品で試作品が製作できると、製品の強度や動作まで正確に試作品に反映させることが出来、試作から量産までに起こりうる問題点の改善が可能となります。

実際にその技術で作られた一品物が、本社の入り口に飾られていました。

社是「もう半歩」
顧客に対し、常にもう半歩という意識で技術提案・品質改善・生産改革を推し進める。
付加価値の高い商品群への変革はひとっ飛びでは実現しない。
甘えのないもう半歩の姿勢の継続である。(株式会社キャステムHP「経営理念」より引用)

お話を伺っている間も、7・8人の従業員様が集まってヤスリのようなもので何かをずっと削っておられました。ただ作業をされているのではなく事務所内にクリエイティブな雰囲気が漂っていてとても素敵な場所でした。一品物として世界にどんなものが生まれるのか、とても楽しみです!

株式会社キャステム

業種
製造業
組織の規模
100〜300名
導入システム

KING OF TIME 勤怠