有限会社メイセイ

因島で先代から引き継いだ造船業をされている有限会社メイセイ。
写真撮影時には事務所にいらっしゃった皆さんで、社長にポージングを指示するなど和気藹々とした社風が印象的でした。
インタビュー後には、岸壁に実際に置いてある製品を見せていただき、パンフレットを見ながら製造されているブロックのことや造船の歴史について色々と教えていただきました！

今回はそんな有限会社メイセイの西岡社長と総務経理の西岡様にお話をお伺いしてきました。

事業内容を教えてください。

社長：造船業をしています。船の一部をブロックと呼ぶのですが、その中でも船の上部にあるブロックの製造を行っています。そうやって納品されたブロックを造船所さんが大きな船に組み立てていきます。当社で製造しているのは5tから30t未満のものですね。
強みは「歪み取り」という作業です。鉄板を溶接して繋げる際に熱の関係で歪んだりちょっと曲がったりするんですけど、それを焼いてまっすぐに修正するのが得意です。

システム導入のきっかけを教えてください。

西岡さん：元々Excelと紙ベースで勤怠管理を行っていて、電子管理はほとんどしておらず、システムは当初から「見直さなきゃな」と思っていました。大きなきっかけとしては、事務職の役割を変える時期に引き継ぎをしていて、「パソコンが1台欲しいね」「新設したいね」ということになったんです。
その時、ちょうどITPOINTさんにお世話になった近隣の知り合いの方がいて、その方から「IT導入補助金を使って、今こういうのをしてるんだ」っていうのを教えていただきました。

社長：知り合いからの紹介だと「ちょっと話を聞こうか」と思えて、まったく知らない人だったら、「ちょっとシステムとかは難しいんでやめとこう」となるかもしれないですが、タイミングもちょうどよかったのでお話を聞くことにしました。

西岡さん：当初、IT導入補助金は買い切りのシステムや機器を導入するためのものというイメージがあったので、サブスクのような毎月支払うようなものに対してもあることを知って詳しく話だけでもと思い、ITPONTさんに電話をさせていただきました。
お話をしてみて、イメージしていたことが出来そうだったのでやってみたいと思いました。パソコンが急ぎで必要だったこともあって、直近の締め切りで補助金の申し込みをする手続きをさせてもらいました。
なので、ITPOINTさんに電話をさせていただいてから申し込みまでがめちゃくちゃ早くて、その最短のお願いも、オンラインや電話の中でスムーズにしていただきましたし、システムの導入に合わせて勤怠管理を見直したかったので、その辺りも含めたプランでお見積りいただきました。そして幸いにも採択され、希望どおり一番早い時期での納品になりました。

実際に導入をしていかがでしたか？

西岡さん：時間が短縮されるだけだと「費用対効果的にどうかな」と感じていましたが、やはり正確性や誰が見ても使いやすくて今より便利になるシミュレーションが自分の中できたので、そこに向けて「こういうふうにしたい」っていう思いをITPOINTさんに伝えさせてもらいました。
「ああ、そういう使い方だったら」っていうのでご提案いただいたシステムだったので、そこは今のシステムもイメージとズレがありません。
細かな設定がわからない時にはレスポンス良く対応してくださるので、運用もちゃんとできている感じですね。特殊な勤怠管理などで、イレギュラーな設定が必要な時は「じゃあこういうふうにしましょうか」と修正してもらい、今後そういった設定が追加で必要になることも踏まえて使いやすくしてもらっています。

導入で大変だったことはありますか？

西岡さん：前職の関係でシステムについて少し知っていたこともあり、難しいことはあまりありませんでした。
ITPOINTさんに問い合わせる前に、無料で体験版が使えるものや、自分で設定するものをいろいろ試したのですが、やはり設定がめちゃくちゃ大変で。
時間をかければできるのかもしれませんが、日々の業務をしながらだとなかなかそこまでできませんよね。
その点、今回はシステムをわかっている方に、「こういうふうにしたい」ということを最初にお話して設定をお任せして、設定にあった具体的な使い方を教えてもらうというやり方だったので、使いやすくて助かりました。

導入前にハードルはありましたか？

社長：自分がシステムについて全然知らなかったところが導入のハードルになっていたと思います。
でも「どんどん前を向いて変わっていかないと」っていう気持ちは常にあるので、導入を決めました。システムを使い慣れて、最終的には「便利だな」と思いたいです笑

西岡さん：やっぱり最初は「知らない」っていうことがネックなんですよね。知らないからイメージできなくて、今がベストだと思ってこれ以上できないと思ってしまう。
ただ、今までのやり方って知っている方々からすると結構手間がかかっていて、本当はワンクリックでできることを、今は何クリックかしたり打ち込んだりしているとか。
実はシステムのほうが手間がなく、簡単なので見やすくて、わかりやすくて、間違いがなくて…とメリットが多いんです。
ですが、どういうものかを知らないとそこに手を出すのは怖いし、今がベストで、むしろシステムを入れた方がもっと手間がかかると思ってしまうんです。
どんなものかがわかって使用することに慣れたら「今までかかっていた時間は何なんやろ？」「今まで正確性を出すために何度もチェックをしていたものって必要だったのかな？」と思いました。

これからの展望を教えてください。

社長：扱っている物が造船の中の物なので、その中で今扱えるサイズの物を重点的にやっていくのはもちろん、これからいろんな企業さんが新時代に合わせて多様化していく中で、当社も小さい会社ながらも多様化していきたいです。
今回のシステム導入で管理がスムーズになってくると今度は人が増やせて、人が増やせるようになると設備をだんだん大きくでき、次第に扱える物が大きい物になり、今はできない物までできるようになることを目指しています。
たった一つの導入でしたが、そこからどんどん発展していくことを見据えて、今はこういうシステム導入も大事にしていこうと考えています。

西岡さん：まずは勤怠を定着させて、管理を正確に行っていきたいです。
それから、事務だけでなく工場側も備品などの細かい管理があるので、そういったところまで色々できたらいいなと考えています。

最後に、これから導入される方へメッセージをお願いします。

西岡さん：私も初めはどういうものが補助金の対象になるのか全然わからなかったんですが、全然知識がなくてもイチから教えていただけました。
まずは「どういうことをしたいか」や、無理だろうなと思うことも「こういうものってできますか？」と、できない前提でITPOINTさんに話をしたら解決方法を一緒に探していただけました。
自分ひとりで調べると結構大変でわからないことがありますし、やりたいこと同士が一見関係ないように見えても実は紐づいていたり、組み合わせるとできたりしたので、やっぱりそういう専門知識がある方に来てもらってよかったです。

有限会社メイセイの西岡社長、総務経理・IT担当の西岡さん、インタビューありがとうございました！

※掲載内容は取材当時のものです。

＜コラム＞新米PR髙木の気になる〇〇

新米PRである髙木が、ご担当者様とお話する中で気になったことを勝手に掘り下げるコーナー。
今回のテーマは『因島で造船業が盛んなわけ』。

製品は権利の関係上お見せすることができないため、今回は「なぜ因島では造船業が盛んなのか」をご紹介します。

有限会社メイセイ様が位置している因島は造船業が盛んな地域です。
瀬戸内の島続きの地形は、何トンもある重たい造船のブロックを海で運べる強みがあります。
そして同じような業者や造船所が集まることで、造った物を敷地内の岸壁から積み込んだり、逆に材料を持ってきてもらったりと、この地域ならではの流通のしやすさのおかげで造船所が栄えているそうです！

言われてみれば、なるほど納得ですね。備後地域の魅力を改めて知ることができました！